金融商品としての国民年金

年金でEDYが貯まるそうだが、それ以外のポイントを列挙してみる。

  1. 掛金がおトク: 国民年金の費用の1/3は、国が負担している。国が負担する割合は、昨年の法改正で、2009年までに1/2に引き上げられる予定である。民間の金融商品では、掛金が運用原資のすべてである。
  2. 税金がおトク: 民間の生命保険や年金では、年間で最大五万円づつしか税控除の対象とならない。公的年金なら全額控除だ。
  3. インフレ対策: 民間の保険商品では、公的年金と違って保険金はインフレにスライドしてくれるわけではない。変額年金ならインフレにスライドできる可能性は大きいが、手数料はかなりかさむ。
  4. 妻子を残して死んだ場合: 特に男性は、年金未納は避けるべきだ。懐が苦しい時は免除手続きをすること。妻子を残して死んだ場合、保険料納付済期間(保険料免除期間を含む)が加入期間の2/3以上なければ、遺族基礎年金が支給されない。例えば41歳で死んだ場合、7年以上の未納期間があると、遺族基礎年金が支給されないことになる。保険料が追納できるのは、免除の場合で10年、未納の場合で2年分だけだ。
  5. 病気やケガの後遺症が残った場合: 障害基礎年金を受給できる。ただしこれも、保険料納付済期間(保険料免除期間を含む)が加入期間の2/3以上なければアウト。