日本は大きすぎると思うようになった

最近、深く頷いたエントリを3つ。
http://blog.livedoor.jp/zentoku2246/archives/9808514.html
[財政問題]与党関空推進議員連盟の決議を書いたばかりだったので、「やっぱり関西に空港多すぎ→無駄な投資→誤った理論で正当化ってことなのね」と印象に残った。ただ官僚を責めるのは酷に思う。彼らは手足であって、司令塔ではないのだから。

http://www.richstyles.net/archives/2004/11/ae_2.html
東大「法学部」という所に、特に問題を感じた。社会科学を正式に学んだこともないくせにエラソーに書くが、同じ社会科学でも、分野によって切り口が違う。法学では公平や公正という観点から、経済学では効率*1という観点から問題を分析し、社会学では何を問題とするかという価値観を扱う。本来これらは、「○学がエライ」というものではなく、相補的なもののはずだ。それが法学部出身者が主体となってしまったために、官僚集団から他の観点が抜け落ちてしまう。高成長で価値観が均一な時代ならば、それでも弊害は少なかったかもしれない。しかし、低成長・価値観多様な時代には、税の配分が非効率的だったり、特定の価値観を強いるような政策は、国民の満足度を下げた上に税金がかかる。キャリア官僚を経済学や社会学の夜間大学院に通わせてみてはどうだろうか。

http://blog.drecom.jp/buu2/archive/21
多くの人が役所にお金を貰いに行き、政治家に圧力を掛ける。わたしが学童で経験した(id:sakidatsumono:20041114)ようなことが、あらゆる分野で行われている。なまじ国が大きくて大きな国家予算を持つために、政治力を結集すれば身の丈に合わないお金を、自分の利害にからむ場所に引っ張ってくることが可能になってしまう。これは、必要以上に政治運動を盛んにしてしまう(もっとエネルギーを別の場所に使った方がよいかもしれないのに)し、国トータルでは国家予算を膨張させてしまう。もっと国を小さくして、引っ張ってこられるお金自体を少なくすれば、政治力を結集するメリットも減るだろう。日本はもっと小さな国になった方がいいのかもしれない。IMDの国際ランキングを見ても、小さな国は多い。米国は大きいけど、州が変わればまるで別の国だし。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tosisaisei/sanko/kadai1.pdf

*1:単純にゼニカネの損得勘定と誤解されることが多いがそうではなく、「目的に対して最も適切な手段は何か」ということ。