パブリックコメント・メモ

行政が規制等を制定または緩和する時に、参考になるのは学識経験者の意見と当該業界の意見である。ただし、これでは、新規参入希望者や客という、重要な利害関係者の意見がすっぽり漏れてしまうこととなり、とかく「業界秩序維持」に有利になってしまう。
そこで通知を出す前に、広く意見を募ろうというのがパブリックコメントである。法令を出す前には、パブリックコメントが出るとは限らない。法令を出すには国会(=国民の代表の集まり)によって必ず議論されるから、ということだ。パブリックコメントの制度の詳細はこちら。
http://www.soumu.go.jp/gyoukan/kanri/a_07.htm
最新のパブリックコメント情報は、こちらのサイトの「パブリックコメント」から検索できる。
電子政府の総合窓口e-Gov イーガブ
いちいち検索するのは面倒なので、「RSS配信してくれ」と、要望を出した。
パブリックコメントが募集されていないものについても、上記サイトから要望を出すことは出来る。
なおパブリックコメントを提出する前には、コメントの質を高めるために、現在の法令なり通知や、審議会での議論には一通り目を通しておくことを強くお勧めする。提出したコメントをネットで公表すれば、他の人の参考にもなる。http://library.jienology.com/index.phpで拾ってくれるかもしれない(http://column.chbox.jp/home/jienology/archives/blog/main/2005/04/14_072627.html参照)。蛇足だが、小倉弁護士著作権に関してはかなり前からネットで発言している(netnews検索結果)。当時はネットバトルでこてんぱんにされてはいなかった。

パブリックコメントで最近最も盛り上がったのはhttp://www.env.go.jp/nature/intro/sentei/index.htmlである。「ブラックバスとかのせいでおまんま食い上げの漁業者組」vs「バス釣りが出来なくなったら困る釣り人組」が真っ向から対立。どっちもコメントの数を増やしにかかった(id:heizoheizo:20050405参照。参考リンクを見ても、魚の所だけ数値が突出しているのがわかる。)のだが、これは感心しない。コメントを精査する役人さんの負荷を無駄に増やしているだけだ。