正社員を巡る議論

id:sakidatsumono:20050420のコメント欄にて西遊記さん曰く、


「正社員に関する議論を経済的左右で見極めるなら「失業者が正社員を望めば就職できるように政府は最大限の努力をするべき」あたりではないかな。
ということで、反論をば。

西遊記さん御紹介のブログ記事
http://hoku-to.blog.ocn.ne.jp/worker/2005/04/post_960a.html
ここからリンクされている朝日新聞の記事
http://www.asahi.com/life/update/0411/002.html?t
元ねた
http://www.jil.go.jp/press/documents/20050331.pdf

読み比べると、「日本人は終身雇用・年功序列がベストだと思っている」は違うんじゃないの、と思います。
元ネタの方には「どのような人が社会的地位や経済的豊かさを得るのがよいかと」という設問があるわけですが、結果は努力(86.9%)、実績(83.8%)、必要(28.9%)、平等(18%)となっています(複数回答あり)。分配は実力主義であるべきだと思うけど、終身雇用・年功序列に良い面があることもそれなりに評価している、というのが多くの人だと思います。
わたし自身は労働関係についてはかなり右の考えを持っていますが、終身雇用も年功序列も、条件次第では妥当だと思いますし、良い部分もあると思っています。このアンケート用紙を渡されたら、「評価する」と答えるでしょう。
「望めば全員正社員」というのは、完全雇用より更にハードルが高くて対立軸にはなり得ないのではと思います。繁閑の差の激しい業種だと、繁忙期には社員の身が持たなくなるかも(T_T)。