生命保険の見直しにいどむ(その3)

生命保険会社の試算サービスをいくつか使ったが、損保ジャパンDIT生命の試算サービスは飛び抜けてユニークだった。というか、この会社のコンセプトが飛び抜けてわかりやすく、それが試算サービスに反映されたというべきであろう。

通常の試算サービスは、この保障をいくら、この保障をいくらつけると、保険料がいくらになる、というシミュレーションのみだが、DIYの場合は「我が家にはどの保障が必要か」が試算できる。そのため入力パラメータは、夫婦の生年月日・職業・金融資産・負債額・子ども全員の生年月日に予定進路と相当面倒くさい。とは言え、理にかなった内容ではある。

さて試算サービスのご託宣はというと、夫の生命保険は不要(せいぜい葬式代)、医療保障は不要とのこと。これには度肝を抜かれた。確かに勤め人は、夫が死んでも厚生遺族年金は手厚いし、病気になってもある程度は休業補償もあるし。それにしても保険屋が見込み客に対して、「お客さんは保険入らなくても大丈夫」って言い切ってしまうって、すごくないか? インパクト強すぎ。

夫婦で加入する前提で試算すると、妻の生命保険のみ必要とのこと。これはたぶん、妻が死んでも厚生遺族年金は一文も出ないからであろう。

それにしても、なんて勤め人って社会保障が厚いんだろう。「トーゴーサンピン」とか「クロヨン」とか言われても、新規開業が増えないのは、一つは社会保障が手厚いせいもあるのではないか。