苦笑い

本屋で公的年金の不信・不安・誤解の元凶を斬る!という本を読んだが、もう苦笑いするしかない。勇ましいタイトルだが、「そりゃあこういう人が制度を運営していたら、不信もするし不安にもなるよな」という内容。

そりゃあ、年金財政がぐちゃぐちゃになったって、数値あわせで辻褄を合わせることは可能だ。だからと言ってそれを、「絶対年金制度は破綻しない」というのは違うだろ、と思う。

第三号被保険者制度批判論に対する反論も、まったく反論になっていない。育児中の専業主婦に対する年金優遇制度の例は外国にもあるし、取り合うべき批判は無視したままに終わっている。

ある意味では非常に貴重な本なのかもしれないが、買う気が起きない本であった。