教科書はありがたい

年金数理概論
年金数理概論を読み終わる。やっぱり企業年金の話がメインなので、その点に食い足りなさは残る。ポートフォリオ理論の基礎が丁寧に書いてあったのはちょっと意外。ここらへんの話を手ごろに書いてある本は案外無くって、有効フロンティアの図が書いてあっておしまいか、数式バリバリ過ぎの両極端ばかり見かけた。非常にありがたい。これでプログラム解読に復帰できそうだ。

年金の計算的な話だと、大学教養程度の統計確率の知識は必至となる。文系の人には辛かろう。落ちこぼれでも理学部を出ておいてよかった(汗)。

年金関係のあちらこちらのblog記事に目を通しているが、つくづく思うこと:
教科書はありがたい
「政府の役割とは何か」とか「税金の役割は」とか「市場の失敗・政府の失敗とはいかなるものか」とか、年金問題を議論する上で最低限押さえなければいけないポイントがきちんと書いてあるからだ。ちなみにわたしが持っているのはスティグリッツである。続きのマクロ経済学ミクロ経済学もお勧め。

スティグリッツ 入門経済学

議論をする上で、「基本」の部分と「価値観」の部分があるわけだが、価値観は押し売りされても困るし、価値観はある程度その人の損得による部分がある。きちんとわけて議論が出来ればよいのだけど。