年金問題

厚生年金給付推計プログラムメモ

パラメータ設定部分を読んだメモ。 在老 在職老齢年金 若齢遺族の有期年金化 去年の改正で導入済み 遺族年金の老齢先宛て 意味がわからない 年金最低標準報酬増加率 育児休業と関係があるらしいが意味がわからない 代行相当給付 みんな代行返上しちゃったん…

金融商品としての国民年金

年金でEDYが貯まるそうだが、それ以外のポイントを列挙してみる。 掛金がおトク: 国民年金の費用の1/3は、国が負担している。国が負担する割合は、昨年の法改正で、2009年までに1/2に引き上げられる予定である。民間の金融商品では、掛金が運用原資のすべて…

規制緩和のたびの高値掴み

http://kojiru.jugem.cc/?eid=291 年金資産の運用については、90年代を通じて何度も規制が緩和されてきた。1997年春に始まる、5・3・3・2規制緩和(参考リンク)、2000年(H12)6月の自家運用導入(参考リンク)、あと日本証券投資顧問業協会資料(PDF)の「3.厚…

これは三連休かけて読み込まねば(後編)

一昨日・昨日に続く「年金の誤解」シリーズ最終回。 まずは高山氏への突っ込みの感想の続き。厚生年金保険料の引き上げが、賃下げや解雇につながらないという主張には首をかしげる。昨秋の保険料引き上げの分だけ税込み給与が下がったと言う話を聞かない、と…

これは三連休かけて読み込まねば(中編)

昨日に引き続き堀氏の新刊を読んでいるわけだが、大きく引っかかるのは以下の二点。 厚生年金の空洞化の否認 堀氏は収納率の高さをもって、厚生年金の空洞化を否定しているわけだが、これは??である。 上の線が雇用保険加入事業所数、下の線が厚生年金加入事…

これは三連休かけて読み込まねば(前編)

年金の誤解―無責任な年金批判を斬る作者: 堀勝洋出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2005/02/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る堀勝洋氏の新刊。主に経済学者からの、年金問題批判に対する反論本。一口に年…

高額所得者は年金を払うな?

元祖しゃちょう日記:高額所得者は年金を払わないでください。 - livedoor Blog(ブログ)より、高額所得者は年金の掛け金を払わずにその分税金を多く払い、年金給付を受けない方が国はトクではないのか、という主張。ところでひろゆき氏のロジックには、次の…

今日も本を二冊買った

年金をとりもどす法作者: 社会保険庁有志出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/12/18メディア: 新書購入: 2人 クリック: 11回この商品を含むブログ (11件) を見る社会保険庁職員による、年金トリビアの集大成。まあよくもいろいろ制度や特例がぐしゃぐしゃに…

まさか哲学棚にあるとは

今日は本屋で二冊ゲット。脱=「年金依存」社会 (別冊環 (9))作者: 神野直彦,田中優子,原田泰,田中秀臣出版社/メーカー: 藤原書店発売日: 2004/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (9件) を見るEconomics Lovers Liveで見て以来、ずっと心待ちにしていた…

議員の方々勉強されています

朝っぱらからすごいもの読んじゃった。http://kojiru.jugem.cc/?eid=162。 国会議員でこれだけ勉強されている方がいらっしゃるというのは、すごく刺激になって嬉しい。こういう場を作ってくれた木村剛氏には、深く感謝せざるをえない。 独立行政法人*1の年金…

やっとこさ一本目の解読資料出来

昨晩、五本ある厚労省の年金シミュレーションプログラムのうち、一番サイズの小さい「被保険者推計プログラム」の解読資料が出来た。資料は出来たものの、足りないファイルや、意味の不明なコード、意図がわからないフラグがあるので、質問リストをこれから…

財政再計算の内容を評価する(その4'')

改めて読み返すと、「一部の正社員にしか現在の少子化対策は有効ではない」「保育園は政治的な理由でも増えない」から、「一番の問題は硬直した労働慣行」に持っていくには論理に飛躍がある。この点について以下に補足しようと思う。スウェーデンは児童福祉…

財政再計算検証まとめ読み用リンク集

その1。H11の再計算とH16の再計算の比較。 http://d.hatena.ne.jp/sakidatsumono/20041030#p1その2。年金給付削減の原因となった、各ファクタの見積もりミスについて。 http://d.hatena.ne.jp/sakidatsumono/20041031#p2その3。賃金上昇率と運用利回りに関し…

財政再計算の内容を評価する(その5)

財政再計算の内容評価シリーズ最終回、被保険者数編。id:sakidatsumono:20041031にコメントされた、とおりすがりさんへのお返事です。 雇用の多様化 これについては、労働者側の都合、雇用側の都合、規制緩和の影響の3つがあると思う。 労働者側の都合 正社…

財政再計算の内容を評価する(その4')

id:sakidatsumono:20041103の続き。今回は脱線なので、その5ではなくその4'にした。なぜ少子化対策が効果をもたらさないかという話。まず金をかければ出生率が回復するというものではない。出生率の高いスウェーデンでは学校教育が無料だとか児童福祉が手厚…

沖縄特例やーい

http://www.nenkin-tf.info/archives/2004/10/post_16.htmlのTKAIJさんのコメントがずっと気になっていた。「船員・坑内員」というのは調べて「厚生年金三種」なのだとわかったが、「戦時加算」「沖縄特例」というのがわからない。上記の本をやっと買ってき…

財政再計算の内容を評価する(その4)

おととい(id:sakidatsumono:20041101)の続き。出生率編。 まずはH9の予測の問題点から。低位水準は、もっとも出生率の低いグループである、東京都の短卒以上の学歴を持つ女性の平均初婚年齢が、1980年生まれの女性の平均初婚年齢となり、これ以上平均初婚年…

財政再計算の内容を評価する(その3)

賃金上昇率と運用利回りに関して追加。 第24回社会保障審議会年金部会資料とhttp://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/h15-nenpou/materials/1point/1point.htmlを見比べていたのだが、実質賃金上昇率、実質運用利回りを決めるファクタのうち、総投資率と労働者の…

財政再計算の内容を評価する(その2)

昨日(id:sakidatsumono:20041030)の続き。年金給付削減の原因となった、各ファクタの見積もりミスについて。 (2)出生率については、前回の再計算で使ったH9年推計と、今回の再計算で使われているH14年推計について、将来人口推計の方法と平成9年推計の基本…

財政再計算の内容を評価する(その1)

10/28付けのH11年版年金白書を読んで、あまりの予測のはずれっぷりに、年金問題の深刻さへの認識を新たにした。なぜH11年の再計算がはずれたか、その問題点は今年の再計算で解消されたのか、評価してみたいと思う。なお他にこのような試みがされているかどう…

年金白書 (平成11年版)

ハーデスさんお勧めの 年金白書 (平成11年版) が届いた。感想は、、、微妙(苦笑)。出来はすごくいい。公的年金および企業年金の制度面、運用面、現状、年金を巡る議論、今後の予測、海外比較とてんこ盛り、それでいて平易だし、全413ページとボリュームもさ…

日本郵政公社の扱い

日経1面の「年金を問う」によれば、日本郵政公社の職員の年金は、てっきり厚生年金移行で決まっているのかと思いきや、3つ選択肢があるという。 厚生年金へ移行 国家公務員共済年金への残留 郵政職員年金の独立 選択肢があるのはともかく、試算もやっていな…

共済年金の詳細

10/12付けエントリのコメント欄でぼそぼそ話が続いているが、いかんせん共済年金ってよく知らないので何か入門書でも、と本屋で適当につかんできた。 が、ろくろく出ていない。よくよく考えばこれは当たり前で、民間企業は社労士を通さないと従業員の社会保…

日経から二発

1面「年金を問う」特集より。確定拠出年金(日本版401K)への掛金は、厚生年金の掛金を算出する際に用いる給与額から控除される(らしい。初めて知った。)ので、ファーストリテイリングでは同社の非課税限度額の上限いっぱい申請する社員が殺到したとのこと。い…

H14年推計の仮定

社会保障統計年報〈平成15年版〉は実は、[少子化]元少子化問題ヲタクはツッこむを書くためだけに買ってきたのだが、H14年の人口を推計した際の仮定が書いてあることを発見。こりゃCD-ROMだけじゃなくって本の方にはもっと詳しい前提が書いてあって、そっちも…

財投債と金利上昇

前日のエントリへのbroomさんへのコメントのレス。平成15年度資金運用業務概況書のP41によれば、財投債の割合は全体の四割弱とかなり大きな割合だ。また債券の場合、金利上昇時にはキャピタルロスが発生しうるが、満期保有まで持つ予定の債券については、時…

昨年度の運用利回りは4.9%

http://www.mhlw.go.jp/topics/nenkin/zaisei/tsumitate/kekka/index.htmlに、昨年度の運用報告が追加されている。昨年は市場環境が良かったのに、なんで4.9%しか出ないんだと思って平成15年度資金運用業務概況書に目を通す。市場で運用した分は12.48%と、…

厚生年金給付推計

昨晩、例のプログラムの条件設定部分とファイルオープン部分を読みながらメモを取っていた。古い年金制度のフラグとか坂口試案のフラグとかあってパラメータは多いが、これはTF版では落とせるだろう。今日になって公的年金制度の一元化の更なる推進について…

被保険者数推計プログラムにはなんとか目を通し終わる。

いちばん小さいプログラムですらこのペースだ。全体に目を通すまでかなりかかりそう。

教科書はありがたい

年金数理概論を読み終わる。やっぱり企業年金の話がメインなので、その点に食い足りなさは残る。ポートフォリオ理論の基礎が丁寧に書いてあったのはちょっと意外。ここらへんの話を手ごろに書いてある本は案外無くって、有効フロンティアの図が書いてあって…