役人批判は盛んだが

明るい!?国家公務員のページを興味深く読んだ。道楽としていくつかの政策をウォッチした範囲では、マスコミの役人叩きはあまり正当ではないことが多い。その点に応えたサイト。ただし役人の発想は、あるワクを超えることは出来ないし、超えることも許されない。それは政治の仕事だし、国民の仕事でもある。と思って役人関連のページをいくつか回っている。

それにしても島村大臣のワールドビジネスサテライトの発言はひどかった。あれ程騒いで導入してきた全頭検査を、ばかげたものだ、常識で判断しろ、少しぐらい疑わしい肉を食ったところでなんともない、などとすごんでみせたのである。その島村も5日の衆院農水委員会では共産党高橋千鶴子議員の質問に対しては神妙に「全頭検査が国民の安心につながっているのは事実です。国民の納得が得られる環境が確保される中で、見直されるべきだと考えています」と答えている。なんだ、言っている事が違うじゃないか。国会では農水官僚の書いた答弁を読み上げてお茶を濁し、テレビでは本音をぶちまける。もっとも低劣な政治家だ。

ここを読んで、島村氏よりは天木氏の方に首をかしげた。全頭検査が「安心」を提供していることは確かだ。しかし全頭検査は100%の安心を担保するものではない。そう誤解している人はいっぱいいるけど(だから安心できるのだけど)。その意味で「ばかげた」というのは科学的に正しい。「安心」も「ばかげた」のどっちも正しい一面を持っている。島村氏言うところの「少しくらい疑わしい肉」が、危険部位を除去した肉を指すのか指さないのか具体的な記述がないので、こちらは置いておく。

狂牛病と全頭検査についての科学的な説明については、こちらがお勧めだ。
全頭検査の正しい知識
ちなみにこのページの筆者は以下のようにも書いている。(苦笑)

現在の日本で全頭検査反対を叫ぶことは,大東亜戦争の最中に,鬼畜米英に勝てるわけがないと叫ぶのと同じ事です.分別盛りの大人のやることではありません.