日経から二発

  • 1面「年金を問う」特集より。確定拠出年金(日本版401K)への掛金は、厚生年金の掛金を算出する際に用いる給与額から控除される(らしい。初めて知った。)ので、ファーストリテイリングでは同社の非課税限度額の上限いっぱい申請する社員が殺到したとのこと。いやはや、確定拠出年金の制度もまだ不安定なのに、そこまでするかと思った。

2つ不思議に思ったことがある。

  1. 「彼ら・彼女らは、自分がDCへの掛金をめいっぱい増やすと、いくら厚生年金の保険料が下がるときちんと理解しているのだろうか」という点である。年金の保険料は階段状になっている(http://www.remus.dti.ne.jp/~laputa/nenkin/h16_10_kouseinenkin_hokenryou.html参照)ので、DCへの掛け金を増やしても、月額標準報酬が変わらず、従って厚生年金の保険料も変わらない場合もある。
  2. 10月にDCへの掛金を増やして、即座に年金の保険料が減るわけではあるまい。http://www.sia.go.jp/seido/iryo/iryo09.htmの「3) 随時改定」を参照のこと。それともファーストリテイリングはこのケース、きっちり随時改定してくれるのか?

詳細はhttp://blog.livedoor.jp/cronoq/archives/8176182.htmlをどうぞ。計算式には雇用保険料と労災保険が抜けているけど、額的にはたいしたことがないのでまあOK。

他にも介護保険の住所地特例の見直しは気になるトピックであった。いや、最初から住所地特例ってなんであるのか不思議だったんだけど。