曖昧なる「伝統」

ポリティカルコンパスを作ったおかげで、おそろしく勉強させていただいている。「保守」「リベラル」という縦の対立軸だが、バイスさんからコメントいただいているように、考えれば考えるほど難しい。
売春解禁論にしても、保守はおそらく現在の黙認状況を変える気はないといったところ。リベラルは、jounoさんが3/29付け記事にコメントされているように分裂状況。
「既婚者の配偶者以外との肉体関係」にしても、保守なら「男ならOK、女ならNG」が多数派で、リベラルだと「どっちもNG」か「どっちもOK」のどちらかになりそうだ。「囲えないのに不倫をしてはいけないと思う」これでどうだっ!も鋭いが、相手がプロの場合と素人の場合で、また話も変わってくるかもしれない。この片言丸さんは他にもいろいろコメントされていてありがたい。
保守の中には、片言丸さんおっしゃるところの「「日本」というだけで特別で尊い軸」もある。これは割と設問が組みやすいと思う。でも他に「国益優先」や「伝統優先」という要素もあって、しかも「国益のために」は簡単には決着が付く論争ではない。だったらとっくにバブル崩壊から立ち直っているはずだ。「伝統優先」も難しい。「夫婦別姓なんて例え選択制でも許さん」「結婚式は神式で」と言う保守な方は、夫婦別姓が日本の伝統で、神式結婚式は明治からということはご存じないのだろう。(参考リンク)

左右の対立軸について、「同意する」のは「資本主義システムの廃絶」であって、「政府の介入」ではないとの指摘。そういえば、「福祉は資本主義の延命装置であって、社会主義国家誕生のむしろ妨げになる」という思想があることをすっかり忘れていた。

いやはや、ドラフト3が全然見えてこないです。ぜんぜん頭の中が整理されない。それにしても、やはりちょっと雑だな、左とか右とか。いやまったくその通りでございます。「自由への価値観との関連性が薄れているでしょういまは。」そ、そうなんですか? リベラルなのは今までの男社会の価値観に納得できない女性につきものってことで。っていう言い方、めちゃめちゃ共感したんですが。