アジャイルと規律
bewaadさんのところでソフトウェア工学的な話が出ていて気になった、と思ったら"Plugin Error"になっているので、元記事を参照せずに、本職のクセにソフトウェア工学について勉強を始めたのは最近という不勉強なITエンジニアとして書いてみる。
ソフトウェアの開発流儀には、2種類ある。1つは、短期的な開発サイクルを多数まわしつつ書いていく方法。アジャイルとも呼ばれる。1つは、きちんと段取りを踏む方法。元は日本の電機メーカーあたりが発祥の地だ。プロセス重視とも呼ばれる。XPは、前者の数あるスタイルの中の一つだ。
アジャイルとプロセス重視には、向き・不向きがある。顧客のキーマンと机を並べて仕事が出来るか、プロジェクトメンバーの人数は一桁か、メンバーの力は人並み以上か、これらの条件がYESでなければアジャイルには向かない。
ある程度全体を掴んでから、XPの勉強をするというのならまだしも、最初からXPの勉強をするというのはあまり勧められない。同じアジャイルでもけっこう流派によって流儀や向き不向きが違うからだ。
アジャイルと規律 ?ソフトウエア開発を成功させる2つの鍵のバランス?
- 作者: バリー・ベーム,リチャード・ターナー,ウルシステムズ株式会社,河野正幸,原幹,越智典子
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実践ソフトウェアエンジニアリング-ソフトウェアプロフェッショナルのための基本知識-
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RFPについては書きかけたが(以下自粛)の連続になってしまった(しゃれにならん)ので省略。
リンク先の業務プロセスの自動化の記事も見てきたけど、読者投票を見てもわかるとおり、まったく参考に出来ません。
UMLを取り入れるというのは興味ある提案だが、玉虫色にしづらいのではというのは気に掛かるところ。
追記: 朝起きたらbewaad.comが復活していたのでTB。ところでIT業界なら複数ベンダがあるからRFPばらまいて複数提案書をゲット、一番良さそうな所に出せるわけだが、ベンダ単数でRFPを書く意義ってなんだ?