親がサラリーマンだと

子どもたちには、「お金は役に立ってくれるものや、喜ばせてくれるものと引き換えに渡すんだよ」と話していた。

二年位前のことだろうか。ある晩、残業中のだんなに「牛乳とパンを買ってきてね」とメールを書いていると、当時六歳の長男がやってきた。「おとうちゃんにメール書くんだったら、ボクの伝言も書いて」と言う。伝言はと聞くと、
「お父ちゃんは会社の人に喜ばれていますか?」
だという。

子どもは「親が貰ってくる給料は、会社の人を喜ばせる対価だ」と思っているのだろうか。それ以来、勤め人として働く意義を、親として考えさせられている。