資産選択と日本経済
- 作者: 松浦克己,白石小百合
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2004/10/01
- メディア: 単行本
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- 日本ではライフサイクル仮説は成立していないと聞いたが、最近では成立している。
- 日本の家計の持つ資産の六割強は不動産や事業用資産。
- 社内預金はハイリスク資産だし、日本では相当経営状況が悪化しないと生保が潰されない。その点を加味すると、特に日本が安全資産に偏重しているというわけでもない。
- 年功序列賃金は、会社にお金を積み立てているのと同じ。
- 株式保有世帯の割合は外国より少ないわけではないが、投資信託を保有する世帯はかなり少ない。
- 日本で国債や株式に対する忌避感が強いのは、今までの経緯(個人軽視、PKO等)によるもの。
難としては、
- 貯蓄額については、平均値と中央値にしか言及していないのだが、これだけ分布が異常なのだから、最頻値についても言及すべきであった。分布図は、以下のpdfのP16にある。
http://www.saveinfo.or.jp/kinyu/yoron/2004/yoron04.pdf
- 社内預金って今でもそんなにシェア多いんだろうか。
- ストックオプションは調べてくれないのかな。一般社員にまで付与する例は少ないから勘定に入れなくてもいいのかな。