日賦貸金業者について調べてみた

おとといのエントリ(id:sakidatsumono:20041123)で日賦貸金業者について言及したが、正直言って良く知らなかった。日賦貸金業者金利の上限が半減したときに、http://www.zenshoren.or.jp/kinyuu/kinyuu7.htmという話をテレビで一回見た程度である。検索してみて、早稲田大学消費者金融サービス研究所の「日賦貸金業の顧客実態調査分析」というレポートを発見。これが非常に面白い*1
http://www.waseda.jp/prj-ircfs/pdf/mono001.pdf

  • 毎日集金と言っても土日は休み。なぜ利子が1日27000円なのに年間利払が700万になるかという id:a-kun:20041124 で出ている疑問は、これでつじつまがあう*2。上限金利53.75%を使って計算すると、元金は約1300万円となる。メガネ君の言う8000万円からはだいぶ下がった。
  • 返済は、元利均等返済方式がメインだそうだ。作中では利子だけ返しているそうだが。
  • 八割近くの顧客が、日賦貸金業者以外からもお金を借りている。
  • 顧客の借金総額は、平均451.9万円。もっとも中央値や最頻値は200万前後。
  • 日賦貸金業者からの借り入れの多くは、1社当たり60万円以下。2,3社から借りる人も多いが。日賦貸金業者のサイトも見てみたが、1人に貸し出すのはせいぜい200万円が限度のようだ。顧客層の性質を考えれば当然のことといえよう。
  • 一日の返済額の平均は4732円。

ますますM.I.Q.第二部の設定が、あまりに現実離れしていることを示す材料ばかりが登場する。

あのう、クロパンダ先生。世の中、Webの検索や本だけじゃわからないことって、いっぱいありますね。っていうのは確かにありますが。せめてwebの検索でわかることくらいは仕入れておいた方がいいと思います。

*1:意外とご利用が計画的なことにも驚いた。

*2:27000円×週5日×52週=702万円