引用はセーフ、転載はアウト

http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/2004/12/post_60.html
引用は著作権でも認められた合法行為であるが、転載はそうではない。同じ文章の一部をコピーする行為であるが、引用と転載を分ける条件はいくつかある。詳細は引用Wikipediaを参照いただくとして、木村氏のhttp://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/2004/12/post_44.htmlでまずいのは、ドンキホーテ社長・安田氏の文章が明らかに主であって、木村氏の文章は従となっており、引用(合法的なコピー)ではなく転載(著作権上アウト)だ、ということにある。

わたしがインターネット(なんて言葉は当時なかった)を始めた1988年当時、議論を可能にするアプリケーションは、メールとネットニュースしかなかった。当時使用していたネットニュースのアプリケーションでは、投稿するメッセージの半分以上が引用であるメッセージを投稿しようとすると、エラーになったものだ。この仕様は、当時の貧弱なネットワーク環境だけではなく、著作権にも配慮した結果だったと記憶している。

木村氏のサイトでは、トラックバックの文章に関する「週刊!木村剛」の基本的考え方を定めているため、トラックバック先の記事を転載することは可能だろう。だが、上記の安田氏の全文引用については著作権上アウトである。もっとも著作権上アウトということは、著作権者が騒ぐ権利があるという以上の意味は持たないので、安田氏がOKと言えばOKだ。ただし、安田氏に確認を取ることなしに、安田氏が感謝しているだろうなどと推測するのはかなり見苦しい。

あとhttp://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/で問題があるのは、"BLOG of the week"という、毎週1つのblogを紹介するコーナーだ。これも、かなりの「引用」ではなく「転載」が含まれている。

もう一度繰り返す。引用はセーフ、転載はアウト。