フランスの保育事情について
フランスの保育事情について、出産育児手当は少子化対策になる…わけねーだろ: R30::マーケティング社会時評のコメント欄で話が続いている。少々込み入った内容になるので、トラックバックすることにした。
以下の内容の参考文献はこちら。
- 作者: 日本保育学会
- 出版社/メーカー: 世界文化社
- 発売日: 1997/05/22
- メディア: 単行本
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以下に、フランスで提供されている保育サービスを紹介する。
- 集団保育所(creche collective): 三歳未満児を保育する。日本の保育園に相当。
- 一時託児所(halte-garderie): 六歳未満児を保育する。日本で言うところの一時保育を担当。
- 家庭保育所(creche familiale): 日本で言うところの保育ママ。集団保育所や一時託児所と連携している。
- 幼児園(jardin d'enfants): 二歳以上児を保育する。
- 母親学校(ecole materenlle): 基本的には三歳以上児を保育するが、二歳児の三分の一も通う。日本の幼稚園に相当。
- 託児所(garderie): 母親学校の子を放課後預かる。日本なら幼稚園の預かり保育に相当。
とラインアップは確かに豊富だ。
しかし、三歳未満児を預かるキャパシティは貧弱だ。フランスでは一年に、70万人強の赤ちゃんが生まれる。六歳未満の子どもを持つ母親の三分の二、三歳未満の子どもを持つ母親の半分強は職業を持っている。なお三歳未満の子どもを持つ母親の一割強は休職中。ということを念頭に、下記の表を見ていただきたい。
保育形態 | 人数 |
集団保育所 | 126800人 |
一時託児所 | 60100人 |
家庭保育所 | 65300人 |
幼児園 | 11800人 |
母親学校 | 公立221万人、私立31万人 |
以下の内容の参考文献はこちら。
母子関係障害という“病気”―赤ちゃんの顔を見ない母親 (カッパ・ブックス)
- 作者: ジャン=マリデラシュー,Jean‐Marie Delassus,永島章雄
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2001/08
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フランスの少子化対策状況で、わたしが日本と違うなと思った点は、上記にあげた本には出てこない。
- 以前から、「人口=国力」という認識が国民の間に浸透しており、「子どもを産ませる政策」に抵抗がない。
- バカンスにはちびは連れて行かないらしい。
- 育児や家事サービスのかなりは移民がやっているようだ。
- 日本ほど労働時間が長くない
意識の話についてはまた日を改めて。