前提が偽なら結論も偽

出産育児手当は少子化対策になる…わけねーだろ: R30::マーケティング社会時評
で始まった少子化議論であるが、少しは既存の議論やデータを踏まえてくれないかなあ、と思う。新たな視点はないし、現状認識もかなり不正確。少子化が社会問題と認知されはじめてから、既に10年以上が経過した。政府の審議会等でも盛んに議論されているし、この問題を考えるのに有益な書籍も多く出版されている。正しくない前提からは、正しい結論を導くことはできない。いちいち突っ込むのも面倒なので、ポインタを紹介しておく。

  • 第三章の内容は押さえておいて欲しい。

平成15年度年次経済財政報告

  • 最新の出生動向。二人目を控える傾向。

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  • 日本の子育てデータ集。雇用が不安定だと結婚もしにくい。

http://www8.cao.go.jp/shoushi/whitepaper/w-2004/html-h/

  • 「女房が子どもを作ることに乗り気じゃない」とおっしゃる方はぜひ、「オレも育てる」と啖呵を切って実行しましょう。

オレだって育てる子どもをつくろう―サラリーマンの育児休職 (講談社プラスアルファ文庫)

  • 夫は収入見通しは立たない一方で会社にこき使われ、正社員女性以外に役に立たない少子化対策、派遣は中絶、過重労働で子育ては無理だと出産退職する女性という現状。

年収1/2時代の再就職 (中公新書ラクレ)

女性たちの平成不況―デフレで働き方・暮らしはどう変わったか

  • 海外福祉の受益と負担について。

世界の厚生労働〈2004〉―海外情勢白書



最近読んだ本で、「昔は育児に要求されるスペックは厳しくなかった。農家では鍬を洗わないと怒られたが、手を洗わなくても怒られなかった」というのがあったが、どれかわからない。。。