「もう、しませんから。」

「もう、しませんから。」は、西本氏がクロパンダ氏考案のゲーム、マネースマートをやったところ、株で大もうけするものの、塩漬けになって終わるという話。マネースマートは、原作者のサイトで体験版を一回やったことがあるが、投資のための判断材料がわからないままそこらへんをうろうろして終わってしまった。たぶん、金持ち父さん貧乏父さんの著者であるロバート・キヨサキ氏考案のゲーム、キャッシュフローもどきなのであろう。キャッシュフローは実はやったことがないけれど。

そして塩漬けになった西本氏は、「これは塩漬けといって最悪パターン」と、クロパンダ先生に叱られるのであるが、それは違います。塩漬けより悪いのがまず、紙屑化。倒産したり、100%減資で株券が紙くずと化すケース。買い手が付くとすれば、破綻株コレクターくらいのもの。

もっとまずいのは、人生が破綻する場合。生活資金を株で失ったり、もっとひどい場合は信用取引で元本割れを起こし、老後をだいなしにしたり、最悪自殺するケースもある。「100万円を担保に300万円の株を買い、月に33%上がれば種銭倍増」ということは、裏を返せば「月に50%下がれば元本消滅に加えて残るのは借金50万円」でもある。「株が恐ろしい」というイメージを多くの人が持つのはこのためであって、黒場が言うように特定顧客への損失補填があったためではない。

とにかくM.I.Q.の恐ろしいところは、リスクについて全く触れない点にある。メガネ君が「下がるリスク」について質問しても、「ダイレクトアクセスだ」で誤魔化してしまう。西本氏にはこの点突っ込んでいただきたかったのだが。

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9/9追記
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めぞん六星の書斎の部屋

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9/16追記
最新号のレビューは株価は当て物ではないにあります。
M.I.Q.原作者を検証するもお読みください。