株価は当て物ではない

「効率的市場仮説」という仮説がある。株式市場では多くの参加者が、持てる知能と知識と技術を振り絞って鵜の目鷹の目で儲けチャンスを探しており、安いと思えば買い、高いと思えば売っている。結果的に、株価は常時適正価格であるので、市場平均を超える成績を上げることはできない、という理論である。

相場とある程度の期間きちんと付き合ってきた人は、相場が当てられるとは言わない。はずれても大怪我をしないように、技術を磨き、欲望をセーブする。彼らは実にストイックだ。相場が当たるなどというのは、たまたま上昇相場の時期に株を始めて、運で儲けたような人だ。今回黒場は、三週間分の予測を書き残して教室を去る。さて現在は9月15日なので、黒場が三週間下がりっぱなしという予測を書いたと断言できる。

なおコラム欄のカズシ氏の予測であるが、誌面のトレンドライン(赤線)は崩壊しているので、アタリでもハズレでもないはずだ。「トレンドラインが成立するなら11400円」という予測は、「あなたの父君は死んでいませんね」みたいなものだ。

数日前に、日経の「私の履歴書」にエコノミストの金森氏が、学生時代の講義で聞いた天気予報の話が景気予測に役立った、というエピソードを書いておられた。天気予報として今日と同じ天気を言っておけば、そうはずれない、景気予想も一緒だと。これは、ナイーブ予測と呼ばれ、実はかなり成績が良い。今回の株価予測についても、9/2の終値が11152.75円、9/15の終値が11158.58円となっている。ついでにトレンドラインをいろいろ引いてみた(青線)。書いては崩れ、書いては崩れと忙しい。直近のトレンドラインもあと10日もすればどうなっていることやら。

以下、重箱の隅モード:
・「株価がバウンド」って、そりゃ下ぶれした所を結んでいるからだよ、小田さん。
・メガネ君、海に出なきゃ単位を上げないような横暴教師にちゃんと逆らうなんて、意外といいヤツで見直した。
・コンビニ君、すぐ甘い夢見すぎ、、、そもそも少年マンガなのに、この世界、カネ以外に夢がなさすぎ。少年の夢を描くのが少年マンガじゃなかったのかね。
・10分で20万と言っても、売買履歴はどこにも出てこないので、そもそも20万儲かったという話自体が嘘かもしれない。

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9/19 文章を一部手直ししました