amazonえらいぞ

年金数理概論
9/30に頼んだ年金数理概論がもう届いた。米国amazonにはよく頼むのだが、日本のamazonで買ったことはほとんどないので、amazonに頼むと2週間くらいかかるという先入観があり、あまりの速さに驚く。まだぱらぱらと読んでいる段階なのだけど、今まで細かいロジックについて自分であれこれ悩んでいたことが、きっちり整理されて書いてあるのを読むとやっぱり嬉しい。

民間企業の企業年金の話がメインなのだけど、比較すると「じゃあなんで企業年金は毎年財政再計算をしなきゃいけないのに、厚生年金は5年にいっぺんしか発表しないんだろ」等と言った疑問もわく。プログラムを読む限り、毎年使えるようになっているので、厚労省内部では、審議会に持っていかないまでも、毎年再計算の結果を議論しているのだろうと想像できるが。

試験勉強には必要なのかもしれないが、実務上絶対使わないと断言できる知識もあって、薀蓄としては楽しい。例えば年金掛金の方式として、加入時積立方式と、完全積立方式という項がある。加入時積立方式は、新入社員が入社すると、この人が定年退職した場合の年金給付に必要な掛け金を一気に積み立ててしまう方式である。当たり前であるが、「現実の企業年金制度では採用されていない」とコメントがある。完全積立方式にいたっては、掛金ゼロで資産の運用益だけで年金給付を行う方式で、「概念上は存在するが現実の企業年金制度では採用されていない」とある。初めて松下政経塾関係者から、無税国家の話を聞いたときは「電波だ、、、そんな巨額資金、どうやって運用するつもりだよ」と思ったものだけど、概念は同一である。