まさか哲学棚にあるとは

今日は本屋で二冊ゲット。

Economics Lovers Liveで見て以来、ずっと心待ちにしていた一冊。なぜか哲学の本棚にあった。普通の年金本だと、だいたい知っていることなのでさくさく読めるのだけど、これはゆっくりとしか読めない。戦前どころか明治以前の老人扶養の実態から、ロシアの年金崩壊のありさままで知らないことばかり。一箇所引っかかったのは、井堀利宏氏の以下のコメントである。

これまでの実証分析の結果を見ると、逆選択の問題は深刻な弊害をもたらすほど重要であるとは言えない。

平均寿命は女の方が何年も長いので、同じ給付額の終身年金に加入した場合、私的年金なら女の方が掛金はずっと高くなるであろう。しかも女の方が賃金が安いことを考えれば、収入に占める年金保険料の比率は、かなり女の方が高くなるはずだ。これは逆選択問題ではないかと思うのだが。
P.S
はてなキーワード逆選択を見て自分の勘違いに気が付いた。社会問題かもしれないが、逆選択ではない(はずかしすぎ)。