趣旨がよくわからない資料

いっこうに進まないポリティカルコンパス・用語説明執筆であるが、参考資料を探して農水省のサイトを訪れた。
http://www.kanbou.maff.go.jp/www/station/index.htm
今日付けで「日本人の食料について考える」というPDFが掲載されており、さっそく見てみる。さすが一年冬眠していたマシンだけあって、Acrobatのバージョンがまだ5だ。後で上げなきゃ。
しょっぱなに「自給率の向上には皆様のご理解とご協力が必要です」考えるの内容は食料自給率を上げましょうって話か。「需給情報」だもんな。
一枚めくる。食生活の変化(肉・油脂消費の増加)が自給率低下の一因という話が二ページ続く。
その次。食生活が変化して生活習慣病が増えたという話に変わる。なぜここで話が脇道にそれるのかよくわからん。和風の食生活に戻せば自動的に食料自給率が上がるからそうしましょう、という意味なのか? 首をかしげていると、食料自給率の目標値という話にいつの間にかなっている。
首をかしげつつ一枚めくる。「食料自給率の向上に向けた取組の工程管理」だそうだ。それなりの図が書いてあって、その下に「食料自給率の向上に関係者一丸となって取り組みましょう」とある。食料自給率を上げなければならない理由が書いていないのに、取り組みましょうと言われても、農家(食料の供給者)以外の者が取り組むべき理由がない。
その次のページには「いざという時の対応もしっかり考えています」というのだが、「1人1日2000kcalを切ると予測される」場合は、おそらく食料以外もろくろく手に入らず、日本経済が麻痺した状態のはずだ。農薬や肥料が農家に供給可能なんだろうか。そもそも種からして輸入物のことも多いし。急に芋を作り出すなんて可能なんだろうか。物価統制なんて機能するんだろうか。
読めば読むほど混乱するだけだった。